オフィスでのアクセスポイントの働きについて

オフィスでのアクセスポイントの働きについて

「アクセスポイント」一口に言うと何を思い浮かべますか?

「LANケーブルなしでインターネットに接続する為の基地局」←大正解です。

それでは電気屋さんで売っているアクセスポイント(以下AP)は、どういった機能の違いがある(なぜ金額が違う)のでしょうか? ここではAPを大きく3種類にに括りました。

 

〈家庭向け〉

AP 家庭向け

 

〈中小企業向け〉

AP 中小企業向け

 

〈大規模ネットワーク向け〉

AP 大規模ネットワーク向け

 

 

詳細の機能については、以下ご説明していきます。

 

大別すると、大きく以下の5つがあります。

ACは最新の規格の為、対応していないAPも多くありますが、b/a/g/nは殆どの市販製品が対応しています。一般的には2.4GHzに比べ5.0GHzの方が他電波の干渉を受けにくいとされていますが、障害物に弱い為、屋外での使用には向きません。また古いPCですと5.0GHzに対応していない場合があります。

 

項目 IEEE802.11b IEEE802.11a IEEE802.11g IEEE802.11n IEEE802.11ac
周波数帯域 2.4GHz 5GHz 2.4GHz 2.4GHz/5GHz 5GHz
通信速度 最大11Mbps 最大54Mbps 最大54Mbps 最大600Mbps 最大

6.93 Gbps

メリット ほとんどの製品が対応している 混信がない 11bと互換性がある 速度が速い
他規格と互換性がある
速度が圧倒的に速い
デメリット 速度が遅い
混信がある
屋外では使用不可
11bと互換性がない
混信が解消されたわけではない
11bを混在させると速度が落ちる
現在のところ特になし 対応機器が現状少ない

 

接続台数

家庭用のAPは家で使用する目的に作られていますので、接続台数も限られていますが、

オフィス用になると20台、30台と接続可能になっていきます

ローミング

更に大きな事業所(又は広い敷地)になると、1台では賄い切れない為、複数台のAPが必要になります。その際にそれぞれのAPに接続する為のパスワードを同一のものにすることにより、社内で場所を移動した際に異なるAPエリアだからといってパスワードを入力し直す必要がありません。これをローミングと呼びます。

 

見た目

APは天井に設置するケースが多いのですが、AP自体にLANケーブル接続と、機械ですので電源を取ることも必要になります。ですが1台の機器に対して2本の配線が繋がっていると、見た目が少々煩雑になってしまうので、LANケーブルで給電(通電させること)も同時に行うことをPOE(ピーオーイー)と呼び、POEに対応した機器を使用することで見た目の印象も大きく変わってきます。

 

更に機器によっては、接続したLANケーブルを隠せる様に設計されているタイプもありますので、オフィス内装に合せてご選定下さい。

その他

遠隔で機器設定を行うことができたり、AP自体でVLAN(ネットワークを複数に分ける設定)を切れたり、複数のAP設定を一元管理する為のハードを接続し、例えば悪質なユーザがアクセスしてきた場合に、それを検出して管理者にアラートで知らせたり・・・

 

 

「LANケーブルなしでインターネットに接続する為の基地局」としてのAPですが、以上の様にその機能を紐解いていくと、実は意外と奥が深い機器なのです。

機能面、費用面、実用(見た目)等、選定アイデアの一つに入れて頂ければと思います。

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