今回は、ネイルサロン店舗における【塗装工事】の事例をご紹介します。コンクリート躯体や木部、鉄部まで、あらゆる素材を目的に合わせて丁寧に塗装した内容です。
■ 施工の背景とご要望
ご依頼いただいたのは新店のオープンにあたり、白を基調としている既存店舗の雰囲気に近づけたいというネイルサロン様。
「入口扉枠の外側のみ黒、それ以外は全て白に統一したい」
という明確なご要望がありました。
特に白色については、既存店舗と最も近い色になるよう、サンプル確認を重ねて選定しました。
■ 塗装範囲と下地素材
塗装をする箇所は以下のように下地が様々。
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コンクリート打ちっぱなし部分
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窓・内装ドア枠
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木巾木
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換気ダクト
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ブレーカー・棚まわり など
素材に応じて適切な塗料を選定する必要があるため、事前の現場調査での素材確認は必須です。
■ 塗装工程と仕上がり
◎ 下塗り(プライマー):2回
現場のコンクリート部分は表面の粉吹きが多かったため、下塗りを2回実施。
(白1回目塗装の様子)
◎ 上塗り(白):2回
白は重ね塗りをすることでコンクリートの地色を完全に隠すことができます。
(2回目塗装の様子)
◎ 細部の仕上げ
換気ダクト、木巾木などの細部も丁寧に白で塗装。

■ 乾燥も含めて塗装工程は2日間
30㎡ほどのスペースに対し、下塗り+上塗り=2日間で完了。
乾燥時間を確保しつつ、細部まで丁寧に仕上げています。
■ 10箇所をビフォーアフターで比較
部位 | |
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① | エアコン周辺
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② | カーテンレール部分
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③ | トイレ棚
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④ | トイレ天裏(10cm程度までの塗り)
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⑤ | ブレーカー周辺
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⑥ | レンジフード付近
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⑦ | 換気ダクト付近
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⑧ | 作り付け棚
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⑨ | 窓まわり
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⑩ | 鉄扉枠
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■ まとめ
同じ白でも、素材によって必要な塗料は異なります。
コンクリート・木部・鉄部のそれぞれに合った塗料を使い、丁寧な下地処理と重ね塗りを行うことで、空間全体の統一感を実現しました。
店舗やオフィス用に借りた空間を、イメージ通りの色にしたい。そんなご要望ありましたら塗装という選択肢を是非ご検討ください。

一級建築士 / 1級建築施工管理技士 / 宅地建物取引士 / 認定ファシリティーマネジャー
千葉大学工学部を中退後、2001年に24歳で株式会社アロワーズを創業。「働く環境こそが生産性向上の唯一の手段」という信念のもと、23年間にわたりオフィスの設計・デザイン・施工をワンストップで手掛ける内装工事業を行っている。