築城名手、加藤清正から学ぶ「城=オフィス」の作り方

加藤清正の功績

先日の熊本地震によって被害を受け現在は閉鎖されてしまっていますが、今回はこの熊本城を築城した加藤清正を紹介します。

加藤清正は「日本三大築城名手」の一人として挙げられる、築城の名手でした。

 

 

先にも挙げた熊本城は難攻不落な城であり、加藤清正によって改修された270年後の西南戦争において政府軍が籠城し、西郷隆盛の軍勢を退けています。

西郷隆盛が「わしは政府軍ではなく、清正公に負けたのだ」と言ったという伝説もあるくらいです。

さて、この熊本城がどのように作られていたのでしょうか?

「銀杏城」とも呼ばれる熊本城

石垣は敵の侵入を防ぐため、緩やかな勾配が途中から急になる「反った」形状。

また、長い籠城戦に備え城内各所に井戸が掘られ、食料となるよう銀杏の木を多く植えていた為「銀杏城」とも呼ばれたと言われています。

更に、いざという時には城そのものを食べて飢えを凌ぐよう、畳や壁にも食料となるものが練り込まれたという話も。ここまで徹底するのはすごいですね。

経験と苦労があったからこそ、築城名手に

加藤清正は熊本城改修に取り掛かる以前、朝鮮出兵にて壮絶な籠城戦を経験しています。

この籠城戦の経験が、難攻不落の堅固な城を作るアイディアを生み出し、加藤清正を築城名手足らしめているのです。

熊本城だけでなく、名護屋城、蔚山倭城、江戸城、名古屋城も加藤清正が手掛けています。

現代のオフィスに応用するのであれば

さて、舞台は変わって現代。

オフィスや家を作るにあたり、どんなレイアウトにするか、家具はどんなものを入れるか、ネットワーク構成はどうするか…。理想は様々だと思います。

しかし、加藤清正のように過去の経験から必要な設計をすることが一番大切です。

「天井が低くて圧迫感を感じていた」という声があったから次のオフィスでは「スケルトンにした」

「営業効率が悪すぎる」という声が多かったら「ターミナル駅から徒歩5分圏内の立地を選んだ」

などなど、移転責任者だけではなく実際に使っている社員の方にヒアリングすれば、何気ない一言から革新的なアイディアが生まれるかもしれませんよ。

私もオフィス移転のプロとして「築城名手」になれるよう、日々お客様の声に耳を傾けたいと思います。
 

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