すぐにでも試せる!オフィスで出来る節電方法

本記事の執筆は2017年10月中旬ですが、全国的に前日との気温差が5~10℃以上ある日がありました。
急に寒さが襲ってきたため、冷房を入れていた数週間後に暖房に切り替えたオフィスもあったようです。
暖房と言えば、気になるのが光熱費です。
夏場は30℃前後から27℃付近まで冷やせばいいのに対して、冬場は10℃以下の気温から18℃前後まで室温を上げる必要があります。

外気温とオフィスの適温との差が激しいので、夏より冬の方が電気代がかかってしまうのです。
では、オフィスの光熱費はどうやったら減らせるのでしょうか?
この記事では、読んですぐに実行可能なオフィスにおける光熱費節約術をご紹介していきます。

 

オフィスにおけるエネルギー消費の割合

光熱費の節約を考える前に、まずは光熱費の内訳を知っておく必要があります。
内訳を知ることで、どの部分を削れそうかを把握するのです。
まずは以下のグラフを御覧ください。

 

オフィスにおいて消費されるエネルギーの内訳は、空調28%、照明40%、コンセント32%の割合となっています。
コンセントと言うのは、パソコンやコピー機などコンセントに繋いで使用する機器によるエネルギー消費のことを指します。
この他、トイレやエレベーターなどでも電力が使われていますが、この記事では空調・照明・コンセントの3つに対する節電方法を挙げていきます。

 

空調(エアコン)での節電方法

(エネルギーセンターHPより)

・1.設定温度を変える
温度設定を1℃変えるだけで消費電力は10%も変わります。
夏場の冷房は28℃、冬場の暖房なら20℃前後を設定温度の目安にしてください。

・2.フィルターを掃除する
フィルターにホコリが詰まっていると冷暖房の効率が落ちます。同じ温度にするにも余分に電気を使ってしまうのです。
半月に1回程度はフィルターを掃除してください。冷房時で約4%、暖房時で約6%も消費電力を減らすことができます。

・3.こまめなON/OFFは逆効果
エアコンは起動から設定温度に到達するまでの間が1番電気代のかかる時間帯です。
室温が設定温度と同じになれば、室温の維持にそれほど電気を消費しません。
暑くなったときだけ、または寒くなったときだけエアコンを使う方式は却って逆効果です。30分程度の外出であれば、エアコンは消さない方が節電に繋がります。
また、外気温と室温との差が大きいときは、むしろONにしたままの方が電気代が安くなります。

・4.自動運転にする。
下手に微風や弱風にするよりも、自動運転にした方が省エネになります。
自動運転を選択すれば、最適な方法で自動的に短時間で室温を設定温度にしてくれます。
・5.扇風機やサーキュレーターを使う
エアコンと扇風機やサーキュレーターを使うと空調の効率がアップします。
夏は冷房の冷気が、冬は暖房の暖気が扇風機やサーキュレーターによって室内に行き渡り、より早く設定温度に辿り着くためです。
また、扇風機の風を直接身体に当てれば、それだけでも涼しくなります。身体の周りの空気は体温で暖められ、汗のせいで湿度も上がっています。こういった空気を扇風機の風で吹き飛ばすことで涼を得られるのです。
冬場であっても扇風機は有効です。弱い風を天井に当てることで天井付近の暖かい空気を室内に循環させることができます。
書類の多いオフィスで扇風機の使用が現実的でないときは、サーキュレーターで室内の空気を循環させましょう。

 

照明での節電方法

・1.照明器具の掃除をする
照明には意外とホコリが付着します。照明器具や照明そのものを掃除するだけで明るさがアップするので、少ない照明でも明るいオフィスを実現できます。

・2.照明を間引く
3列ある照明を1列間引いて2列にしたり、いっそ照明の数を半分にしたりすると、ダイレクトな節電に繋がります。
ただし、目が悪くなるような暗さにしないようにしてください。

・3.こまめにON/OFFする
蛍光灯は点けた瞬間に最も電気を消費するため、こまめな点灯や消灯は逆効果だと思っている人がいます。
確かに蛍光灯は点けた瞬間の消費電力が多いのですが、数秒消せば元が取れるレベルと言われています。
白熱灯は点けた瞬間の消費電力がそれほど高くなく、点灯時間が長いほど電力を使います。
どちらの場合も、使わないときは消した方がお得です。
ただし、過度に点灯と消灯を繰り返すと照明の寿命が短くなります。

・4.省エネタイプの照明器具を使う
電球型蛍光灯やLED電球は消費電力が少なく、寿命も長いのがセールスポイントです。
省エネ照明に換えることで長期的に節電ができます。

 

コンセント(電源)での節電方法

・1.機器をこまめにON/OFFする
パソコンやコピー機などは、使わない時に電源を切りましょう。
ただし、パソコンは起動時に多くの電力を使うので、90分以上使わない時に電源を切ってください。
離席などで90分未満の時間パソコンを使わない場合は、スリープモードの方が節電になります。

・2.コンセントを抜く
待機電力を減らすために、使用していない機器はコンセントから抜いておきましょう。

・3.ペーパーレス化を進める
できるだけ紙を使わないようにすれば、コピー機やプリンターの稼働時間を減らせます。
紙代やインク代も節約できるので一石二鳥です。

 

まとめ

費用がかかるものもありますが、基本的にはすぐに実行できる節電方法を揃えました。
ちょっとした手間と意識で光熱費を節約できるので、オフィスのメンバー全員に周知させればかなりの効果を得られます。
寒さが本格的になる前に節電意識を共有しておくと良いでしょう。

 

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