今回は、通常の事務所として利用されていたテナントを、雰囲気のあるBARへとフルリノベーションした自慢の施工事例をご紹介します。写真とともに、工事の流れやこだわりポイントをお届けします。
◆ 改装前の様子
施工前は一般的なオフィス仕様の空間。無機質な空間からムードあるBARへとどのように変貌したのか、ぜひご覧ください。
◆ 給排水設備工事 ― 設備計画が成否を左右する
まず初めに行ったのは、シンクやキッチン周りの給排水設備工事です。BARの運営には水回りの配置が非常に重要で、後からの変更が難しいため、設備の位置やサイズを事前にお客様と詳細に打合せし、計画的に施工しました。
◆ 天井の解体・塗装で空間演出
限られた空間に開放感を持たせるため、既存の天井を解体。解体後、露出した梁や配管はそのままでは雑然とした印象になりますが、今回は黒で吹付塗装を施すことで、空間に奥行きと統一感を与えてBARの天井らしく仕上げました。
◆ 造作家具・仕上げのこだわり
壁面や床を仕上げ、造作カウンターやシンク背面の棚を設置。
カウンターのお客様側にはリブ材風の意匠性の高い素材を採用し、足元のデザインまでこだわりました。
さらに、背面棚はお酒のボトルに合わせて棚板の高さを調整し、間接照明を組み込むことで、ボトルが美しく引き立つよう設計しました。
◆ トイレ周りも統一感ある仕上げ
トイレも設備を一新し、BAR空間と同じムードでまとめました。細部まで統一感を持たせることで、全体の完成度が高まっています。
◆ 最後に
今回はテナント全体をBARとして改装しましたが、オフィスの一角に社員のリフレッシュスペースとしてBAR風の空間を作るのもおすすめです。内装工事のご相談はお気軽にお寄せください。
一級建築士 / 1級建築施工管理技士 / 宅地建物取引士 / 認定ファシリティーマネジャー
千葉大学工学部を中退後、2001年に24歳で株式会社アロワーズを創業。「働く環境こそが生産性向上の唯一の手段」という信念のもと、23年間にわたりオフィスの設計・デザイン・施工をワンストップで手掛ける内装工事業を行っている。