東京2020オリンピックが仕事にもたらす影響と企業の対応について

オリンピックが2020年に開催

いよいよ来年の2020年に東京オリンピックが開催されます。
東京への誘致の際のアピールポイントとして、都市の中心で開催するコンパクトな大会」が掲げられ、約9割の競技会場が8km圏内に配置されるなど話題となっています。

しかし一方では、開催期間の2020年(令和2年)7月24日から8月9日までの17日間は、交通機関や宿泊施設はかなりの混雑が予想されており、東京都は様々な対策を発表しています。

今回の記事では、東京オリンピック期間中に想定される交通機関の混雑状況や、東京都が打ち出した対策。実際の企業の対応等をまとめさせていただきました。
対応をまだ決めかねている企業や、フリーランスの方のヒントになれば幸いです。

東京都は期間中の混雑状況を発表

オリンピック開催期間中、実際にはどのくらいの混雑が想定されるのでしょうか?
現時点では東京都と東京メトロで混雑を予測した物が発表されています。

大会輸送影響度マップ

https://2020tdm.tokyo/map/index.html
こちらのマップはオリンピック期間中に、何も交通対策を行わなかった場合の、道路や鉄道等に生じる影響についてまとめられています。
道路、鉄道、会場周辺等の情報を日別で確認する事が出来ます。

【東京メトロ】競技会場最寄駅 混雑予想


https://www.tokyometro.jp/tokyo2020/forecast/index.html
こちらのサイトでは、競技大会期中の日程を選択すると、競技会場最寄駅出入口と改札の日ごとの混雑箇所の予想を確認する事が出来ます。

これらのサイトは随時更新されているようですので、今後の精度等や利便性に期待したいところです。

 

マラソンと競歩は札幌開催が正式決定(11月11日追記)

このところ連日ニュースでも取り上げられていましたが、マラソンと競歩については、東京から札幌へ会場の変更が決定となりました。

京2020オリンピックのマラソンと競歩を札幌開催に変更することを発表

マラソン札幌開催が正式決定 小池知事「合意なき決定」

【通勤時の混雑】という観点から見ると、マラソンについては元々日曜日の開催が予定されていた為、平日に会社へお勤めの方への影響は変わりませんが、競歩については金曜開催が予定されていた為、会場範囲は小さかったものの、皇居外苑周辺の混雑は多少解消されそうです。

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・当初のマラソン日程
8月2日(日)6:00 – 12:00
8月9日(日)6:00 – 8:45
会場:オリンピックスタジアム(国立競技場)で開催予定

・当初の競歩日程
7月31日(金)6:00 – 7:35
8月7日(金)6:00 – 7:45
8月8日(土)5:30 – 10:00
会場:皇居外苑

当初予定されていたコースはこちら

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当初予定していたマラソンコースのタイムラプス動画等も掲載されております。
東京の名所を巡る東京オリンピックらしい良いコースだと思いますが、8月の猛暑の中走る選手達の事を考えると、仕方がない様に思います。

専門家等はオリンピック期間中の混雑状況をどうみているのか?

「オリンピック 混雑」等で検索すると、都内で働く方たちにとってはギョっとするようなタイトルのニュースが多くヒットします。

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・「東京2020」その日、電車は止まり駅では大混乱が起きる…専門家が警鐘
https://www.fnn.jp/posts/00305760HDK

・東京五輪の混雑予想「13駅で客が約2~4倍」通勤対策はどうする?
https://at-jinji.jp/blog/22299/

・東京五輪で鉄道混乱…駅から人があふれる恐れ
https://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/20180629-OYT8T50010/

・東京五輪、観戦客で駅は大混雑!? 専門家が試算
https://s.mxtv.jp/mxnews/kiji.php?date=46513135
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なかには新国立競技場周、ベイエリア周辺の駅(新宿、東京、秋葉原、有楽町、四ツ谷、浜松町、代々木、永田町、青山一丁目、大門、新木場、八丁堀、大井町)で、午前8時半~9時の滞留客が通常の2倍を超える可能性等も示唆されています。

都内で働く人の7割が期間中の交通混雑を不安視している?

2019年7月にサイボウズが発表したアンケート結果によると、都内のビジネスパーソン400人のうち、約7割がオリンピック開催期間中の交通機関の混雑に【不安がある】【やや不安がある】と回答をしています。

※サイボウズ「都内ビジネスパーソン400人に聞く「東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会混雑への働き方対応」に関する調査」より引用

アンケート対象者の大半がオリンピック期間中の交通機関の混雑に不安を抱いているようですが、企業側の対応が遅れているのが現状の様です。

詳しいアンケート結果はコチラ↓
都内ビジネスパーソン400人に聞く「東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会混雑への働き方対応」に関する調査

各企業の対応は?

明確な対応を打ち出している企業は多くはありませんが、現時点ですでに対応方針を決めた企業も存在します。
ここでは一例をご紹介いたします。

・株式会社リコーの場合

2020年夏季期間中に本社勤務約2000人が一斉リモートワーク

東京オリンピック開催期間中の2020年7月24日~8月9日は本社オフィスをクローズし、本社勤務の社員(約2000人)が一斉にリモートワークを行う事を発表しています。

・レノボグループの場合

レノボ・ジャパン、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ、モトローラ・モビリティ・ジャパン、NECパーソナルコンピュータのレノボグループ4社の約2000人を対象とした全社一斉テレワークを実施予定。

2020年7月23日から8月10日までの間の19日間は「スポーツ応援特別休暇」を実施し、期間中は2回の4連休、1回の3連休を用意。残る8営業日について「全社一斉テレワーク」を実施するというもの。

・株式会社インテグレートの場合

【NEWS RELEASE】2020年8月3日(月)~7日(金)に全社一斉「2020年夏・混雑回避休業」を実施 新国立競技場近隣の企業として周辺地域の混雑緩和に貢献

開催期間17日間のうち2020年8月3日(月)~8月7日(金)の5日間を「2020年夏・混雑回避休業」とし、全社一斉に休業をいたします。さらに、残る5営業日についても原則として社員全員テレワーク(在宅勤務など)を行うことといたします。※インテグレート社トピックスより引用

競技場の近くにオフィスを構えるこちらの会社では最も混雑の予想される5日間を通常の休暇とは別に、特別休暇として付与し、社員のリフレッシュを図る狙いもあるようです。

テレワークやリモートワークでの対応を発表している企業が目立ちますが、業種によっては難しい企業も当然考えられます。

「五輪中は休暇控えて」 サービス業、社員総出を覚悟

特に人手不足が懸念される警備、宿泊等のサービス業では、休暇自粛のを促す動きが出ており、期間中の体制作りに頭を悩ませているようです。

ロンドンオリンピックでは8割の企業がテレワーク

2012年に開催されたロンドンオリンピック・パラリンピック競技大会では、交通混雑によりロンドン市内での通勤に支障が生じるとの予測から、市交通局がテレワークなどの活用を呼び掛け、これにロンドン商工会議所をはじめとする企業や市民が賛同する形で、約8割の市内の企業がテレワークや休暇取得などの対応を行いました。結果として、会期中の交通混雑を回避できたことに加え、テレワークを導入した企業では、事業継続体制の確立、生産性や従業員満足の向上、ワークライフバランスの改善などの成果が得られたと報告されています
※厚生労働省HPより引用
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000203549_00001.html

東京と同じ大都市で開催されたロンドンオリンピックでは、多くの企業がテレワークを導入し、交通混雑の緩和に成功しています。

これに倣い、東京都、総務省、厚生労働省等が連携しテレワーク・デイズ(https://teleworkdays.jp/)を2017年より実施。
様テレワークの実施や、時差出勤等の、多様な働き方を奨励しています。

東京都の対応

東京都は2020年のオリンピックに先駆け、スムーズビズを提唱しています。

スムーズビズとは?
スムーズな通勤や物流などの実現に取り組むことを目的とし、以下の3つの合わせた取り組みを指します。

テレワーク
https://tokyo-telework.jp/

時差Biz
https://jisa-biz.tokyo/

2020TDM推進プロジェクト
https://2020tdm.tokyo/

企業向けの説明会、導入支援やコンサルティング等、テレワーク導入の際に必要な費用の助成等も行っているようですので、対応を検討されている企業は一度見てみると良いかもしれません。

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