天井の“ぽっかり”を、魅せるデザインに~オフィスエントランス再生プロジェクトご紹介

天井の“ぽっかり”を、魅せるデザインに~オフィスエントランス再生プロジェクトご紹介

◆ はじまりはお客様の一言

「この大きな天井の穴、どうにか活かせないだろうか?」


お客様の何気ない一言から始まったこのプロジェクト。
通常であれば「ふさぐ」「隠す」といった方向に進みがちな“空いた穴”を、私たちは主役のデザイン要素として再解釈することに挑みました。

本記事では、その変貌の過程をビフォー・アフターの写真と共にご紹介いたします。

◆ BEFORE:取り残された天井開口部

今回の現場は、居抜きで引き渡されたオフィスエントランス。
そこには、丸く大きな開口部が天井に残されたままの状態でした。

  • 天井内部はスケルトンで、ダクトや電線がむき出し

  • 空間の印象を壊すだけでなく、照明の不足や点検口の未整備など、機能面でも課題が山積

一見「マイナス」に見えるこの“ぽっかり”。
ここに、私たちは大胆で実用的なアイデアを掛け合わせました。


◆ DESIGN提案:黒×木目で引き締めた存在感

木目を活かした温かみのある空間に差し色の「黒」を取り入れることで、天井に奥行きと洗練された印象を与えられるようにデザインしました。

こちらが提案時の3Dパースです。

開口部にはルーバーで立体感と陰影をつけ、ライン照明で視線を引きつける工夫もしました。

演出としてだけでなく、照明計画や点検性などの機能性も配慮したことが一つのポイントにもなっています。


◆ PROCESS:施工の裏側もご紹介

STEP 1|軽鉄組み
ルーバーや照明設置のため、天井にアンカーを打ち込み、軽量鉄骨で骨組みを構築。

STEP 2|ボード貼りと照明配線
設計図に基づき、仕上がりを想定してボードを貼り、照明位置を精密に調整。

STEP 3|点検口・塗装・ルーバー施工
点検口を設置し、天井全体を塗装後、ルーバーを1本ずつ丁寧に固定。同色仕上げで一体感を。

STEP 4|ライン照明設置
黒のルーバーに埋め込まれるような形で、ライン照明を配置。

STEP 5|完成
そしてついに完成です。


天井にあった“ぽっかり”は、今やエントランスを象徴する意匠へと生まれ変わりました。

◆ 空間に正解はひとつじゃない

弊社では、図面作成やイメージパースのご提案を通じて、お客様の「こうしたい」をかたちにしていくことに全力を尽くしています。ご契約はその後でも構いません。

空間には、「隠す」だけでなく「活かす」選択肢がある。
これからもお客様の“もったいない”を“魅力”に変えていきます。

「この空間、どうにかならないかな?」


そんな時お悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

デザインカテゴリの最新記事