オフィスでもカビは発生します。そうなる前に対策するには?

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日本は高温多湿の国です。特に梅雨が始まる6月から残暑が残る9月くらいまでは湿度が高い状態が続きます。赤道付近の国から来た人であっても、日本特有の湿気の多い夏は辛いそうです。こういった湿気はカビの原因になります。カビというと住宅のお風呂場やトイレなどの水回りや押し入れに発生するイメージがあると思いますが、条件が整えばオフィスにも発生してしまうのです。

大抵のオフィスは空調が整っており、除湿をすることである程度のカビ対策は可能です。しかし人の出入りが多いオフィスはドアの開閉も多いため、湿気が外から入り込んでしまいます。エアコンによる除湿だけでは充分な予防は難しい場合があります。この記事では、カビが健康に与える影響やカビが発生しやすい場所、さらにはオフィスでできるカビ対策までをご紹介していきます。誰だってカビの生えたオフィスで仕事をしたくありません。労働環境を守るためにも、カビについてしっかりと学んでいってください。

■カビが健康に与える影響

オフィスでもカビは発生します。そうなる前に対策するには?画像1

カビは美観を損ねたり設備を劣化させたりするだけではありません。人体に大きな悪影響を与えるのことがあるです。特に黒カビ・青カビ・ススカビなどによる健康被害が多いと言われています。どのような被害があるのか具体的に見ていきましょう。

・感染症
カビは壁や食べ物のみに生えるのではありません。人間の身体の中でも増殖することがあります。呼吸器や皮膚などでカビが増殖すると白癬・口腔カンジダ症・侵襲性肺アスペルギルス症・クリプトコッカス髄膜炎などが発症します。場合によっては重篤な症状を引き起こし、一刻も早い治療が必要となります。

・中毒症状
カビの中には毒を持つタイプのものも存在します。マイコトキシンなどは有名なカビ毒の一種です。アフラトキシンやオクラトキシンといったカビ毒は肝臓ガンや腎臓ガンの原因とも言われています。

・アレルギー
カビの胞子や菌体にアレルギーを持つ人もいます。喘息やアトピー性皮膚炎は代表的な例です。過敏性肺臓炎を発症する人もいます。

・シックビル/シックハウス症候群
カビは代謝を行う際に、揮発性有機化合物(MVOC)というものを生産します。これによって咳・湿疹・倦怠感・頭痛・めまいなどの健康被害を起こす人がいます。

■カビの発生しやすい場所

オフィスでもカビは発生します。そうなる前に対策するには?画像2

カビは湿度の高い時期や場所に発生するイメージがありますが、実際には乾燥を好むカビもいます。人間が快適に過ごせる環境では年間を通して繁殖してしまうので、1年を通した対策が必要です。オフィスの中でカビが発生しやすいポイントは、以下の通りです。

・エアコン
エアコンは空気を吸い込む構造なので、どうしても空気中の汚れも吸い込んでしまいます。冷房の場合は内部に水分が貯まるので、ホコリと水を好むカビが繁殖します。場合によっては数回の運転でカビが発生することがあります。

・冷蔵庫
多くのカビは高温で湿気の多い場所を好みます。冷蔵庫の中は寒くて乾燥しているのでカビがいないと思われがちですが、活発でないだけで繁殖自体はゆっくりと行われています。冷蔵庫の中には栄養源となる食料がたくさんあるので、カビのエサには事欠きません。また、冷蔵庫は外部に熱を放出します。この熱を狙って繁殖するカビもいるのです。こういったカビは冷蔵庫に付着した油汚れをエサとして成長します。

・窓やサッシ
窓には雨水が当たりますし、地方によっては結露が起こることもあります。こういった水分を放置している人も多いでしょう。しかしカビはこれらの水分でさえも栄養として繁殖します。サッシの黒ずみやガラスのパッキンの黒い点々はほとんどがカビです。

・給湯室
給湯室は共用であるため、汚れが気になった人が掃除をするといった杜撰な管理体制であるケースが多いようです。当然衛生管理もいい加減で、蛇口の裏側やシンクの隅などに黒カビが発生している例が後を絶ちません。

■オフィスで出来るカビ対策

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一般家庭でカビ対策をしている人は多いと思います。しかしオフィスでカビ対策を行っている人は少ないでしょう。ここではオフィスでできるカビ対策を紹介します。

・カビが好むものを理解する
カビの繁殖には以下の4つの物が必要です。これらを排除することがカビ対策になります。

1.酸素…人間にも必要なので排除できません。
2.温度…カビは20~30℃を好みます。冬は退社時にエアコンを切っておくと夜間の繁殖を遅らせることができます。
3.湿度…湿度が80%以上になると、カビにとって最適な環境になります。
4.栄養…汚れやホコリはカビのエサです。

・除湿が大事
カビ対策で最も大切なのは湿度管理です。酸素や温度の管理をすると人体にも影響が出るため、湿度を抑えるのが現実的なのです。除湿の上で大切なのが換気です。風通しを良くしてください。風通しを良くすればエアコンによる除湿が一層効果的になります。人がいない時間帯はエアコンを止めている会社も多いと思いますが、そういったときでも常に換気扇を回しておけば除湿効果があります。

・掃除も大切
カビの栄養源をシャットアウトするために、定期的に清掃をしましょう。お菓子の食べ残しや油汚れは厳禁です。カビはカーペットのホコリもエサにして繁殖します。最低毎週1度は掃除機をかけましょう。

■まとめ

清潔さを保って風通しを良くしておけば、オフィス内にカビが発生することは基本的に少ないでしょう。しかし、いくらオフィスをキレイにしていてもビル自体の問題でカビが繁殖することがあります。建物内に張り巡らされた空調の配管にカビが発生すると、エアコンを通じて胞子が撒き散らされ、ビル中にカビが増えてしまいます。

立地的な問題でもカビは発生します。水辺が近い、土地の水はけが悪い、ビルに囲まれていて湿気が逃げにくい、下の階が飲食店で常に湯気や油を含んだ煙が上がってくる…などといった場合は対策が難しいでしょう。あまりにカビ被害が多い場合は、オフィス自体の移転を検討してください。移転できない場合は、防カビのための内装工事を頼んでもいいでしょう。防菌・防カビ加工をした壁紙を貼ってもらうだけでも一定の効果があります。

たかがカビを侮っていると従業員に思わぬ健康被害が発生し、結果として休業補償が必要となったり、新しい人を雇ったりしなければならなくなります。そういった事態を防ぐためにも、カビ対策は怠らないようにしてください。


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