オフィス窓の種類とその違いは?メリットデメリットまとめ

オフィス窓の種類とその違いは?メリットデメリットまとめ

オフィス窓の種類とその違いは?メリットデメリットまとめ│画像1

オフィスの窓には明かりを取り入れたり、火災時に煙を逃がす役割などが与えられています。また、開放感や明るさのメリハリが働く人に良い影響を与えることも知られているのです。窓は働きやすい職場づくりに一役買っているわけですね。

ところが、オフィス移転などで間取りの情報を調べることが出来ても、窓の形や名称がわからない場合もあります。そこで、一般的な窓の分類と情報をまとめてみました!
窓の種類とそれぞれのメリットとデメリットがわかれば、新しいオフィス選びもよりスムーズになります。

 

①引違い窓(ひきちがいまど)

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引用:LIXIL 単体引違い窓

一般的に普及している横開きの窓です。価格が安く、交換が容易というメリットがあります。また、防犯フィルムなど機能性を高めるグッズも充実しているのも魅力です。換気も容易で、室内の環境をコントロールしやすくなっています。
デメリットは面積が大きく、隙間風も発生する為に断熱性が弱まりやすく、工夫をしないと冷暖房費の上昇につながる場合がある点です。
また、換気後の鍵のかけ忘れなどにも注意が必要ですね。退社時に必ず戸締りをチェックするなど、手間が増えてしまうケースもあります。

 

②FIX窓(ふぃっくすまど)

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引用:LIXIL FIX窓

開閉が出来ない構造になっており、嵌め殺し窓(はめごろしまど)と呼ばれることもあります。気密性が高いビルなどで採用されるケースが多く、デザインや配置の自由が利くのが魅力です。
デメリットは窓を開けることが出来ないため、換気は他の方法に頼るしかない点です。
空気清浄機や加湿器などを用意しないと、室内の空気が淀みやすい、乾燥しやすいなど不満が出るケースもあります。室内の空気を循環させるサーキュレーターなども組み合わせるのがおすすめです。
また、窓が割れた際の修理費は高額になるだけでなく、配置によっては非常に手間がかかる場合があります。

 

③内開き窓(うちびらきまど)・外開き窓(そとびらきまど)

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引用:LIXIL 開き窓

左右どちらかを軸にして、内か外の1方向にだけ開く窓です。片開き窓(かたびらきまど)とも呼ばれ、縦長の形が特徴になっています。光を取り入れやすく、風通しも確保しやすいというメリットがあります。
デメリットは風の影響受けやすく、強風時には扱に注意が必要な点です。強風時に開けてしまうと勢いよく窓が動いて軸が歪んでしまうこともあります。気密性が高くビルにつけられていることも多いため、ビル風や台風などには要注意です。

 

④外倒し窓(そとだおしまど)・内倒し窓(うちだおしまど)

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引用:LIXIL 外倒し窓

外側や内側に倒れる窓のことで、一定以上倒れないようにワイヤーなどで補助されているのが一般的です。換気性に優れているため、臭いがこもりがちな部屋や火災時に煙を逃がす目的で利用されます。
手の届かない箇所に作られることが多く、重量をかけると壊れる原因になります。
稀に低い位置に設置している場合等は防犯用に格子をはめるなど、見直しが必要なケースもあります。
勢いよく窓を開けるのも故障の原因になるため厳禁です。

 

⑤オーニング窓(おーにんぐまど)

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引用:LIXIL オーニング窓

複数の横方向に細長いガラス窓を連続して配置したような見た目が特徴です。ハンドル操作で開くことが可能で、気密性に優れています。それぞれの窓に枠がついているため防犯性も高くなっています。一般家庭ではお風呂場の窓などによく利用されています。
デメリットは構造上メンテナンスが難しい点です。構造の熟知が必要になるため、専門業者でなければ分解と清掃が出来ないケースがあります。デザイン性と価格や維持の手間の兼ね合いがポイントになってきます。

 

窓の形状や配置が職場の明るさや雰囲気を左右するケースは多く、生産性にも大きな影響を与えます。自然光を取り入れることで仕事の効率が上がると言った研究データは多く、欧米では常識になりつつあります。逆に自然光が全く入らず、換気性の悪い職場は職員の満足度やモチベーションの維持が難しくなることもあるのです。
明るく開放的な職場の方が仕事がはかどりやすくなるのですね。

一方で、あまりに開放的にし過ぎると防犯上の問題が出てしまう場合もあります。
簡単に窓を割って侵入出来る場合や、外からオフィスの中身や業務内容が丸見えになってしまうのは問題です。
開放的なオフィスに憧れる人がいる一方で、セキュリティ上問題がないかもチェックしたいポイントです。

窓の配置やサイズに気を配るのは、オフィス選びの一つの基準となるのです。
オフィスを移転する際や、新規で借りる際は抑えておきたいポイントになっています。
また、貸主と交渉して窓を改修することや、リフォームを行うことが機能性の向上につながる場合もあるため、選択肢として考えるのも方法です。

同じ引き違い窓でも、二重にして防音性と気密性を高めるなど工夫も可能なのです。
場合によっては社員の希望などを聞いた上で結果を反映させるなど、職場の満足度を優先していく方法もあります。その上で、メンテナンス性や、維持にかかるコストも考えれば完璧です。

 

■まとめ

オフィス窓が職場に与える影響は大きく、窓選びでも職場の雰囲気や空気が変わります。良い職場づくりには相性の良い窓を選ぶことも重要で、時にはお金をかけた方が良いポイントにもなっているのです。

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